茶木の剪定

こんにちは、ひさこです。

去年もそうなのですが、新しい長靴と傘を買いたいな~と思っていました。が、あれ?という感じで梅雨が明け、6月も終わっていました…。自分のポレポレさ加減に呆れています。

 

さて、ケニアの会計年度の終わりは6月末です。ちょうど6月に入ったころから、日本と反対で、ケニアの紅茶産地では曇りがちで肌寒い季節に突入します。会計年度の区切りとこの寒さで、ケニアの紅茶農家さんたち、7・8月は茶摘みもゆったりペースになります。お茶の成長が緩やかになりますので、それまで日曜・祝日を除く毎日、茶摘みを行っていましたが、収量が下がる時期は、一日おきに摘み取りをします(今日時点では、土日のみ茶摘みはお休みだそう)。そして、この時期に年に一度の、茶畑の一部を剪定します。ただ刈るのではなく、決められた高さをお茶の木専用のナタで、剪定を心得た人が行います。その後、3カ月くらいでしょうか、新しい葉が芽吹いてきて、徐々に通常の摘み取りができるようになります。

 

毎日ていねいに一芯二葉を摘み取ること自体が、茶の木のメンテナンスです。それに加え、この時期の剪定作業により、若々しく元気な葉が生まれてくると思うと、紅茶がますます美味しく感じられます。

 

ちなみに「寒いってどれくらい寒いの?」と疑問に思うかもしれませんが、私たちの「ケニア山の紅茶」を製茶しているギドンゴ製茶工場は、ケニア山のふもと標高約2,000mにあります(ケニア山の最高峰は5,199m)。赤道直下ですが、朝晩は冷え込み、10℃を下回りますので、毛糸の帽子、厚いジャケット、レッグウォーマーなんかを身に着けて、地元の方たちは防寒対策しています。関東は熱帯のような暑さが続いていますが、熱中症にならないよう気をつけていきましょう!