②ニャンダルア県 教科書寄付
95年から98年にかけて、ニャンダルア県のオルジョロ/ンダラグア地区にある35の小学校を対象に、約2万冊の教科書とサッカーボール、バレーボール、ネット等のスポーツ用具を支給しました。現在は、もっぱらヨーロッパからの援助を受けて、小学校は無料化していますが、当時は小学校全体で1教科に2・3冊しか教科書がなく、授業は先生が黒板に教科書を書き写し、生徒はそれをノートに書き写すというものでした。初めは教科書だけだったのですが、たまたまサッカーボールを一緒に寄付したところ、それまで緊張していた子供たちが大喜びしたのを見て、後はサッカーボール、バレーボール等も寄付するようになりました。最後の頃は、近隣の学校対抗ボール・ゲームも行っていました。また、先生方や学校関係者に対するセミナーを何校かまとめて行ったり、ケニア国内の優秀な公立小学校への視察訪問なども行いました。一つはナイロビ市内のキベラ・スラム内にあるオリンピック・アカデミー、もう一つはウガンダ国境にあるムミアスで、県立高校のスクール・バスをハイヤーし、1泊と2泊の旅でした。こうした教科書寄付、奨学金、上記の活動、更に下に書くランチ・プログラムのコーディネートには、ニャンダルア県教育省の中堅幹部を引き抜き、県庁所在地のニャフルル市にオフィスを開いて行いました。アシスタントには、奨学生・元奨学生をアルバイトに使いましたが、資金が尽きてしまい、07年4月に閉鎖いたしました。