さよならケニア、はじめましてドバイ
~ドバイ一日観光~
ナイロビ最終日のランチは、お世話になっているMakiさんと、Mama Oliechのレストランでティラピアとウガリのランチをいただきました。サッカーファンならご存知、デニス・オリエチのお母さんのお店。ルオ族ご自慢のティラピアなど、ローカルな料理が楽しめます。オリエチは、若いころはケニアのローカルチームでプレイ、カタールでプロになり、のちにフレンチ・リーグで活躍した選手です。ケニアのナショナルチームの選手でもありました。いろんな逸話がある話題の多い人ですが、それはまた今度…。
ウガリでケニア滞在を締められて、おなかもココロも大満足。
Jomo Kenyatta国際空港で、お義母さんとお兄さんに見送られ、エミレーツ航空でドバイへ飛びました。さよなら、ケニア。また逢う日まで~♪
これまで何度もトランジットで通過したドバイの空港ですが、今回はじめて、観光のため一泊することにしました。友人のDちゃんが日本スタイル・ベーカリーで働いているからです。
夕方にナイロビを出発し、夜11時にドバイに到着。「ピカピカで機械的な空港だな~。入国審査も列が長いし…さっさと入れてくれよ~」。待たされている間、ちょっとイライラ…やっと自分の番になりました。すると入国審査の兄ちゃんがニッコリ笑顔で迎えてくれました!この笑顔のおかげで気持ちは一気にUP。「アッサラームアライクン!」と、アラブ語であいさつしたら、ちゃんと返事してくれました。「観光ですか?」「はい!」スタンプをボン押してくれて、お兄ちゃんがふたたびニコっ「Have a nice time!」って。「シュクラン!」笑顔とありがとうは、世界の共通語ですな!!なんて、数分前のイライラはどこかに飛び、ドバイに来て、本当によかったなと思いました(早っ)。
荷物を取って出口に行くと、Dちゃんが待ってくれていていました。ドバイで再会とは、うれしいものです。再会を喜び駐車場に向かう間も、なんだか汗が…外気温は夜中なのに37度…。そして、駐車場の車は砂埃をかぶっています。「これでも涼しくなったほう」だそうです。右側通行の道路やアラブ文字の看板や時計を見ているうちに、Webで予約したアシアナホテルに到着。チェックインのときに、フロントのお兄さんが「アップグレードしましたので」と、うれしいお知らせを無表情に伝えてくれました。明日はお昼の12時にこのフロントで待ち合わせることにして、おやすみなさい…。
翌朝の朝食は韓式、日式、洋式と、バラエティ豊かのレストランで軽くいただきました。なぜ軽いか…ランチ&ディナーの約束があるからです!さて一体ドバイで何が食べられるのでしょうか。たのしみ!
まずは、有料のきれいなビーチ公園。砂浜を素足で楽しみたかったので、裸足で歩いてみると、熱くてすぐに歩けなくなりました。きれいな青い海が広がっています(水着を持ってくればよかった~!次来たらここで海水浴するぞ!)海の家の売店では、アイスクリームやフレッシュジュース、決して安くはないファースト・フードが売られています。スタッフはみなフィリピン人。ドバイの労働力は、出稼ぎの外国人に頼っているそうで、一番多いのはインド・パキスタン系。フィリピン人も負けずに多く、エジプト人もいるようです。そういえば、泊まったアシアナホテルの従業員は、フロントに東欧系と韓国人、ドアマンはインド人、ベルボーイはフィリピン人、レストランにはフィリピン人と韓国人、客室係にケニア人がいました。英語が話せる国の人たちが、ここでもご活躍のようです。
ランチには、おすすめのトルコ料理をいただくことに。前菜のサラダが大盛りで、スープとサラダだけでもうおなかいっぱい。こんなに多いとは知らず…、ピタパンにお肉が挟まったものが2人前来て、平らげるのに大変でした。しかも冷房が弱くて、室内にいながら汗ダラダラ…。
気をとりなおして、ドバイ名物ショッピングモール巡りを開始します。昼間は問題なく駐車場に入れるのですが、週末の夕方は「これでもか!」というくらい、ドバイ国民がモールにおでかけするようです(モールしか行くところがないという噂も…)。そして喫茶文化も根付いているアラブ圏。お酒を飲みませんので、お茶や甘いお菓子を楽しみます。そんな喫茶文化を、もっとファッショナブルに…と、ドバイ初の日式ベーカリー・カフェをオープンしたDちゃんのボス(アラブ人)。Dちゃんはマネージャーとして採用され、パン職人を日本から呼びました。これまでドバイにはなかった「甘すぎないスィーツ風のパン」やあんぱん、メロンパン、キティちゃんの顔の菓子パンなどをカフェで販売。しかも、ショウケース越しに注文する従来のやり方ではなく、トレーに好きなパンをのせ、お会計へ…という日本のスタイルを導入。いろいろなことが目新しいようで、他のひとと違うことをして優越感を感じたい富裕層には、もってこいのベーカリー・カフェ。というわけで、このDちゃんが立ち上げとマネージメントに携わるパン屋さんに行ってお茶をするのが、今回のドバイでのメイン・イベントでした。
ただお昼にいただいたトルコ料理が重かった。パンはお持ち帰りにし、店内では冷たいクランベリー・ドリンクのみをいただきました。カフェで一息ついて、ふたたび別のもっと大きなモールへ。大きすぎて迷子になりそうなモール。スケートリンクや水族館、子供が遊んで学べるキザニアもあるようです。噴水のショウでは、音楽と光でエンターテイメント…。
数年ドバイに住んでいたけど、一人暮らしだし、わざわざこんな混雑時に買物は来ないから、初めて噴水ショーを見た…と感激のDちゃん。実は私も、Dちゃんのカフェ以外は何も期待していかなかったので、その分感動が大きかったです(何より入国審査でドバイの印象がグンとUPしたので…)。
夜中すぎのフライトなので、まだ3~4時間あります。アラブに来たので、アラブ料理とベリーダンスショウを楽しもうと、高級ホテルのレストランでいただくことになりました。「日本に帰ったらそんなに肉は食べられないから、食べ納めだー!!」という気持ちで臨みました。まず前菜(野菜とピタパン、小さな揚げ物など)が運ばれてきます。これまた…メインじゃないの?というボリュームでした。
ベリーショウが始まりました。イスラム圏内では、女性は「目」しか見せてはいけないはずなのに、なんとへそを出して腰を振って踊ります(どういうことなのでしょうか…)。昔、王様のところだけにいた、特別な職業なのでしょうか(要Wikiペディアですね)。それにしても、ダンサーのおなか周りのプルプルした脂肪がたまりません…。そのうしろでおじさん二人がダンス用の音楽を演奏しています。妖艶なダンサーの目の前に男性客が座っています。グループで来ていた男性がダンサーと踊ったりして喜んでいます。私たちは少し離れた安全な?席で、肉をむしゃむしゃ食べながら見ていました。満足・満足・大満足!
すっかりごちそうになってしまい、おなかをさすっていると、私の腕時計が止まっていたことに気づきました。「まだ10時」と言うと「え、そんなわけないよ」とDちゃん。危うくのんびりしすぎて、空港へ遅れるところでした。
夜中の12時ごろに空港に送ってもらいました。後ろの席に買ったパンの袋を置いていたので、それをすっかり忘れて「さようなら」してしまいました…。でも、また買いに行けばいいよね!Dちゃんのホスピタリティのおかげで、ドバイ一日観光をたっぷり楽しむことができました。ごちそうさまでした&どうもありがとう~~!