◇ケニアの奨学生からのお礼のレター
こんにちは、ひさこです。9月にケニアに行ってまいりました。ケニアでのコロナ状況は、だいぶ落ち着いていて、入国時にはワクチン接種証明を係員にちらりと見せるだけでした。ただ、9月後半に隣国・ウガンダで、エボラが発生。アフリカでは、感染症は、とても身近だなと、改めて感じました。いまのところ、ケニアに入ってはきていないようです。
さて、今年1月末の「ケニアからの手紙」に引き続き、奨学生からのお礼を紹介させていいただきます。
まずは2018年にKiriani男子高校に入学。この4月に卒業した、フェスタス・ムウィティ君からのレターです:
(簡単な訳)
2022年4月23日
まずはこの場をお借りして、丸川氏と日本のみなさま、ギドンゴ製茶工場スタッフに、高校4年間のご支援のお礼を申し上げます。
私は奨学金プログラムで学費のサポートを受けたフェスタス・ムゥイティです。みなさまのご支援がなければ、無職の母と2人の兄妹とともに祖父母の家で育った私には、高校進学も卒業もできませんでした。私が小学生のときから、学費の支払いが大きな心配事でした。2022年4月23日に発表された、国の高校卒業資格試験の結果は、C+でした。それぞれの結果はつぎのとおりです:
英語 C-
スワヒリ語 B
数学 C
歴史 A
化学 D
生物 B
農業 B+
私の人生を変えてくださった丸川氏とみなさまには、どのように恩返ししてよいかわかりません。私のようにどうすることもできない状況の子どもたちに、これからもどうか手を差し伸べてください。そうすれば、みな夢をかなえることができるからです。
この9月、私は、大学の農業関連の課程に進む予定です。
みなさまに、神様の祝福がありますように。どうもありがとうございました。
つぎにご紹介するのは、2018年にNkubu男子高校に入学、この4月に卒業した、ルイス・マチャリア君からの2ページにわたる手紙です:
(簡単な訳)
2022年5月18日
私の高校4年間、計り知れないほどのご支援に対し、心より感謝の気持ちを申し上げます。
私が絶望していたときに、みなさまが私に手を差し伸べ、進学の道を開いてくださったことに感謝しています。
みなさまの温かいサポートが、Nkubu男子校のような有名校への入学をかなえてくれました。
国の高校卒業資格試験の時、私はよい結果を得ること、そしてサポートしてくださったみなさまを笑顔にしたいと努力をしました。金銭的だけでなく精神面でも、みなさまに支えられました。
試験の結果は、次のとおりです:
AGP A- 79ポイント
英語 B
スワヒリ語 A-
数学 A
化学 A
生物 A
地理 A
歴史 A
フランス語 A-
高校4年間、一生懸命に勉強してきた証拠をご報告できたと信じています。どれだけ感謝しても、ことばでは伝えることができません。みなさまのご支援が、私の人生に非常によい影響を与えてくださいました。
私は夢を信じています。今度は大学の医学部に進み、私の社会に還元したいと思っています。将来どこかで、また他の誰かを助けてくださることを願っています。ご支援、本当にありがとうございました。
最後は、2015年に当会の奨学金プログラムで、St. Mary - Igoji女子高校に入学し卒業したアン・ンカザさんからのメールをご紹介いたします:
(簡単な訳)
2013年、私は小学校卒業資格試験に臨んだ小さな女の子でした。試験の結果、通っていた小学校ではトップの成績でしたので、みんなが私の成績を祝ってくれました。でも、500満点中の342点は、私のベストではないと心の中で思っていました。なので、人にはいろいろと言われましたが、最終学年を再履修して、よりよい点数をとることに決めました。そして、翌年2014年の試験では、368点を得ることができました。少なくとも350点を超えることができたので、うれしかったです。
のちに国立高校の入学許可が送られてきました。辛抱して再履修したことが報われました。なぜならKioru小学校(公立)で初の国立高校に進学する生徒になれたからです。親は私をとても誇りに思ってくれましたが、心配もしていました。学費が安くはないからです。しかし、丸川氏とみなさまが4年間の学費をサポートしてくださいました。
丸川氏は毎年恒例のセミナーで私たちに直接会い、勇気づけてくださいました。
みなさまのご支援により、私は高校をB-の成績で修了しました。いまはZetech Universityビジネス・インフォメーション・コースの最終学期で学んでいます。
学費の支援だけでなく、その後もフォローし、どの方向に進むべきかをアドバイスくださり、本当に感謝しています。
私の学問の道を支えてくださったみなさまへの感謝の気持ちは、言い表すことができません。これからもほかの学生たちが追う夢のサポートをどうか続けてください。将来、私自身もほかの人を助けられるようになりたいと、刺激を与えられています。
最後になりましたが、みなさまのご支援に心から感謝申し上げます。
From beneficiary ANN NKATHA
A small girl who had high hopes of joining high school. The year is 2013 when I sat for my national exams
The results were out and I emerged the top of the school. Everyone was congratulating me but in my mind I knew that was not my very best. I had scored 342 marks, despite scoring the marks I was not able to join high school due to school fees. I could not get any sponsor to cater for the fees since my parents did not have the money. I faced a lot of humiliation and people hating on me when I decide to repeat the same class and achieve a better score. God was faithful, he helped me overcame everything.2014 I did the final exams the second time I scored 368, it was a slight improvement but I was happy I had achieved above 350 marks.
God was faithful, my high school admission later came and I was so overwhelmed since I had secured a good national school in the county. My hard work and patience was paid since I was the first student in KIORU PRIMARY SCHOOL to secure a position in a national school. My parents were proud but a little worried since our school was expensive but God timing being the best SIR MARUKAWA sponsor me and helped to pay for my fees for four years.
SIR MARUKAWA together with MR MUNGAI and their team would visit us yearly to encourage us and gift us. They organized seminars which natured us and taught us so much and were ready to help us in case we were in need.
I was able to finish my high school and scored a B- and currently am in ZETECH UNIVERSITY fourth year student pursuing a bachelor of BUSINESS INFORMATION TECHNOLOGY my last semester. Thank you so much for always following up with my academics and advising me on the path that I should follow.
Words cannot be enough to show my gratitude for supporting me in my academic journey. May you never lack and continuing supporting other students to pursue their dreams. I am motivated one day I will start my own foundation and help others too.
I am grateful SIR MARUKAWA for your support together with your team.
寄付専用の郵便振替用紙をご用意しております。ご入用の際は、お申し付けください。
みなさまのご支援・ご協力に感謝申し上げます。
◇紅茶農家さんを訪ねてbyひさこ
9月初めのケニアは、例年に比べ肌寒い日が続いていました。「ケニア山の紅茶」の産地・メルー県ギドンゴの茶畑におじゃましたときも、農家さんたちが「今年は寒さが厳しい。(例年3~5月の)雨期もそれほど降らなかった」と、白い息を吐きながら話してくれました。茶葉の生育が遅いと茶葉の収量が減り、農家さんの収入も減るため、天候が順調に回復してくれることを祈っています。
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