私たちの紅茶は、有機栽培ではありません。また、基本的には化学肥料を、年に一度施肥しています。
肥料の構成内容ですが、NPK(窒素、リン、カリウム、26:5:5)です。小雨期の終わり(12月初め)頃に、茶木700本に一袋(50kg)を施肥します(茶木1本につき約70g)。
茶畑10アールあたり、約860本植えらており、60~65kgを施肥することになります。
自家製堆肥を使うように奨励はしていますが、茶木がぎっしり植えられている茶畑に堆肥を均等に施肥するというのは、難しいというのが実際のところです。
ちなみに紅茶の木は、カメリア・シネンシスというツバキ科の広葉樹で、インドのアッサム、ミャンマー北部、中国は雲南省、さらに福建省あたりまで続く、自然の森を構成する木の一種でした。ケニアでも茶摘みをしないで畑をほうっておくと、数メートルの高さまで伸びます。ですから、落ちた葉などが自家堆肥となって生長するシステムがあると言えます。
私たちの紅茶を栽培している茶畑でも、茶葉(一芯二葉)を摘み取るところより下の部分で枯れた葉は、地面に落ち、それ自体が堆肥となって土壌の栄養、土壌の水分蒸発防止となっています。
また、年に一度、茶葉の摘み取り量が少ない時期(7・8月)に、剪定をしますが、切られた枝は茶木の下やあぜ道に敷き、土壌の栄養補給と水分の蒸発を防ぐように、役立てられています。