CTC製法について
摘まれた生葉を工場へ運び、十何時間かけてしおらせたあと、ローターヴァンという機械にかけます。
CTC機にかける前の予備作業で、茶葉をもみつぶし、サイズを小さくします。
次のCTC機では、茶葉をさらに細かく切り、細胞組織を破壊し茶汁を出します。
表面に細かい刃を持った筒状の2つのステンレス製ローラーが、高速と低速でかみ合いながら回るため、この小さな隙間を通った茶葉は、押しつぶされながら細かく切られ、丸まっていきます。
この過程を3回通った後は、発酵~乾燥~サイズ分け、パッキングされます。
CTC機において、強い圧力がかかりながら高速でカット、カールされた茶葉は、熱湯を注いでも、すっかり細かく切られてしまっていますので、いわいる「オーソドックス」紅茶(葉っぱの形状をそのまま残して製茶されたもの)のように茶葉が広がる、ということは起こりません。「コロコロ」の理由は、以上の過程の結果といえます。