こんにちは。
このたび、ナイロビの丸川さん宅で、収穫したメイズ(甘くない固めのトウモロコシ。近年はバイオエタノールの原料としても利用される)の皮をむく作業を体験しました。私が毎回、喜んで食べているウガリは、このメイズを粉状に挽き、火を通し調理したもの。調理方法と食べ方は知っていますが、その前のことを実際に見て知るのは今回が初めてでした。というわけで、トラックで運ばれてきたメイズを茎から取り除き、皮をむいて中身だけ出す、という作業をしました。乾燥しているメイズの山に近づくと、かなりの数のてんとう虫を発見。皮をむくと、身を食べてしまう小さな虫(青虫ならぬ黒っぽい虫や小さなゾウムシ)が見つかります。この作業をしているとニワトリが寄ってきて、これらの虫をついばみます。食物連鎖の一部を垣間見ました。
さて、この乾燥メイズの山を片付けるにはけっこう時間がかかります。夏休み中の子ども1人とおとな3人で取り掛かりましたが、なかなか山が小さくなりません。それなのにさすがケニアン…「Almost(あともう少し)」などと冗談を言ってみんなをなごませます。肩も凝ってきたころに、ジョーク、そしてまた作業に集中する…。
陽が暮れてきたので、お茶にしましょうと、ミルクティーとチャパティーで栄養補給をしました。翌日はおとな5~6人で作業、やっと山が小さくなって、その次の日にすべてのメイズが茎から離れた状態になりました。このあと、また少し乾燥させて、今度は芯からつぶつぶを取り除くようです。
メイズに限らず、食べ物を(買って)食べるだけでは、その食材が食卓に辿り着くまでの道のりがわかりません。生産者やその工程を知り体験するのは、その食物をより身近に感じ、おいしくいただけるいい機会ですね。収穫後の少々の作業をかじっただけですが、これからも食事は残さず食べたいし、ありがたくいただきたいな~と、改めて思った次第です。