こんにちは。先月のケニア滞在で気になったこと、少しずつ書いていきます。
ナイロビの空港からABC Placeまでつながった「Nairobi Expressway」は、有料の高速道路。一昨年だったかOPENして、空港から渋滞なしでWestland方面まで車を走らせることができます。有料なので一般の人たちはほぼ利用してませんが、観光客やお金に余裕のある人たちが使っているのだと思います。開通前、Mombasa Highway(旧モンバサ・ロード)の真ん中あたりで基礎工事が始められたの見ていて「本当にできるのかな?」「上から運転を誤った車が一般道に落ちてきたら怖いな」なんて思っていました(愚かな想像力~)。
この高速道路を支えている柱に、緑の何かをつけているの、この写真でわかりますか。上の方まで花をかざろうとしているんです。「そんな上までどうやって水やりするの?!」「お花のかざりをする前に、歩行者用のまともな道を作ってください!」と思ったのは私だけではないと思います。と、なんだかんだ小言を言っていますが、国際空港にストレスなく行けてしまうので、何度か使わせていただきました…。
さて、この2月に見たものは、市内のUhuru Park(ウフルパーク、市民が無料で入れる公園)を突き抜ける延長された高速道路。ノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイさんが、かつて(80年代後半)この公園の緑を守るために闘い、当時の政権が推し進めていた高層ビル建設の計画が中止となった、都会のオアシスのようなところです。そのオアシスのど真ん中に道路が通ってしまいました(ちなみにUhuru Parkは、何年か前にリニューアルのために閉鎖されて以来、いまだにOPENしていません。入場料を取るらしいという話も聞きました)。市民の憩いの場が、そして環境活動家たちが守った都会の緑が、高速道路の通り道になってしまいました。一般の人たちは「マータイさんたちが体を張って守った公園なのに…」と思っていると思います。車を持っている人たちにとっては、便利でありがたい高速道路ですが、車がどんどん増え、都会の緑が減っていくのはつらいですね。この流れ、止まらないようです…。
ところで、この有料道路ができる前に「Highway」と言われて拡張されたMombasa Highway(旧モンバサ・ロード)やThika Highway(旧ティカ・ロード)は、いまでも無料。「ハイウェイ」のはずなのに、歩行者が横切れる横断歩道的なものや、スピードを落とさせるためのバンプ(盛り上がった箇所)は健在です!車(特に自家用車)での移動は便利なのですが、公共の路面電車(バス)なんかを導入し「排気ガスを減らそう!」とか、そういった流れや動き、やって来ませんかね…。
そういえば、今回、バッテリーで走る電気バイクを、ナイロビで何台も見かけました。バイク運転手の足元に大きなバッテリーがドンとあり、なんとも窮屈そうでしたが、国連環境計画(UNEP)の本部があるナイロビだから、そういったエコを売りにした企業がさらっと出てきて、受け入れられているのもわかる気がします。
最後にナイロビの空港に向かう有料高速道路での動画をどうぞ!