こんにちは。
先月、養蜂家のy&y Honeyさんのお話を聞くチャンスがありました。だいぶ前、はちみつの入門編をかじったことはありましたが、内容はほとんど忘れていました。今回、養蜂をされている方のお話を直接お聞きし、充実の時間を過ごすことができました。現場の様子やご苦労を直接聞くのは、ほんとうに貴重なことです。
現場の巣箱で使っている巣板(小さな六角形の集合体の板)や煙を出す道具を見せていただいたり、ニホンミツバチとセイヨウミツバチの生態の違いを教えていただいたり。ミツバチのはたらきやその行動は、ほんとうに奥深く神秘です。そして1匹のミツバチが、小さじ1杯のはちみつを作って一生を遂げるということ、そしてその寿命はだいたい1か月とか…。はちみつをいただくときには、彼女らのはたらきを想像し、もっとありがたくいただだかなくてはいけませんね。
さて、養蜂現場では、手袋など防具をして作業するのが一般的と思っていましたが、y&y honeyさんは素手で作業されているそう。敵意を持っていないよ、と愛情をもって接することで、ミツバチも攻撃をしてこないそうです(よい子はマネをしないでネ)。ミツバチと心を通わせながらお仕事をされているなんて、すてきです。ことばを持たない生き物と対話しながら採られたはちみつは、透明感があり、きらきらと宝石のよう。お話のあとのテイスティング・タイムには、季節や生産地の繊細な違いを味見させたいただきました。また、近年の地球温暖化や猛暑のせいか、これまでどおりに採蜜ができないとも教えていただきました。食を支えてくださっている現場の方たちは、こういった問題を肌で感じていらっしゃるという現実。町に住み、食べ物をお金で買っている私のような人間は、ラベルだけの情報でなく生産現場をもっと知ることも大切だなと感じました。
ちなみにスワヒリ語で「はちみつ」は「アサリ(asali)」。覚えやすいような、間違えそうな…!?