こんにちは。
前回のブログで小雨期が始まった話を書きましたが、そのあと1週間ほどは降らず、晴れが続きました。そしてケニアを発つ日、ナイロビの空港に送ってくれたドライバーが「エルニーニョは来ないらしいと、政府が発表した」とポツリと一言。なんと!
農業国・ケニアでは、雨を頼りの農家さんがほとんど。この数年の大旱魃でケニアをはじめ、東アフリカは大きな打撃をうけました。
そこで、この9月に政府が発表した「今度の小雨期は、エルニーニョも来るから大雨だ。準備しなさい」という指示(?)。農家のみなさんは、期待してせっせと畑の準備をしたそうです。
エルニーニョ=大雨、ということで、小雨期用の種でなく、大雨期用の種を準備したとか(私は、そのように使い分けるほど種類があるのさえ知らなかった…)。
エルニーニョの大雨を期待して畑を耕し、大雨期用の種を植えた農家さんたちは、先日の「いつもの小雨期の雨だけでエルニーニョは来ない」との発表に「政府の発表を信じた私たちの畑への投資はどうしてくれるのか!」とやりばのない怒りとともに落胆しきっています。
とはいっても、いつもの小雨期はやってきている様子。特にケニア山周辺はたっぷり雨が降っているそうです。「エルニーニョ来る来る詐欺」だったような政府の発表でしたが、無責任な発表をする前に、もう少しなんとか(世界の大きな機関と連携して)調べられなかったのでしょうか。まぁ、気候変動やお空のことは、コントロールできないから、仕方ないと言えばそれまでですが…。
恵の雨、たっぷり降ってくださいますように。