こんにちは。ひさこです。日本に無事に戻っています。
今回はケニアの主食・ウガリについてです。
毎回ケニアを訪れると、最初に丸川さんのおうちに泊まります。奥さんは私の好物・ウガリをいつも最初の晩ごはんに用意してくれます。ご存知の方も多いとは思いますが、ウガリとは、メイズ(大きくて白っぽいトウモロコシ。日本の黄色い甘いのとは違います)を乾燥させ、粉にしたものを熱湯で調理したものです。地域によっては、ヒエ、アワなどの雑穀やキャッサバを粉にしたものを混ぜるところもあり、白っぽくない茶色のウガリもあります。スーパーで売られているのは、精製されてかなり白いものですが、丸川さんちのウガリのように、畑で収穫したメイズを乾燥させ、芯からつぶつぶの実をとったものすべてを挽くと、メイズの栄養をすべてをいただけます。それはスーパーのものとは一味も二味も違い、一度食べると、スーパーのウガリには戻れなくなります(※個人の感想です)。
今回のおかずは、写真のようなお野菜と牛肉でした。お野菜も、昔はスクマ(=ケール)が主流でしたが、地元で採れる英語名のないような在来の緑の野菜も食べられています。むしろスクマより人気のようにも感じます(在来の緑の野菜については、また改めてご紹介したいと思います)。そして、ぜいたくにアボカドをトッピング。ケニアのアボカドは、味が濃くてクリーミーで、それだけで幸せになれるおいしさです♡
このウガリを手で食べるのが個人的には大好きで、熱々のウガリを手に取って、お団子状にしてから真ん中にくぼみを作って、おかずをすくっていただきます(ウガリをこねてくぼみをつくることを、Luoの言葉で「オトンジ(othonje)」と呼びます。ルオ族はビクトリア湖周辺に多く住んでいるひとつの部族)。実は20数年前、初めてケニア・ビクトリア湖近くのキスムを訪れた時に、地元で知り合った方のおうちのランチにご招待され、オトンジを教えてもらいました。それ以来、どうも愛着が沸いてしまい、スプーンやフォークを使ってウガリを食べるより、手で食べることを貫いています。
コロナのせいで「手で食べるのはちょっと…」という方もいらっしゃると思います。でも、手を洗って食べればそんなに問題ないでしょうし、何より手で食べる楽しさ、おいしさは、ご当地ならではだと思っています。ウガリを食べるチャンスがあるときは、ぜひオトンジを作りながらいただいてみてください。
今回はオトンジお宝映像を初公開いたしますので、ご覧ください!