ピカピカのお鍋

残暑お見舞い申し上げます。

 

8月に入り暑さも厳しくなり、熱中症とコロナ対策で大変な今日この頃です。

私は家で過ごす時間を使って、大掃除ではないけれど、気になる場所の片付けやお掃除などやったりしています。先日はお鍋に時間を使いました。いままで放っておいた頑固なよごれやこげをきれいにしたとき、ケニアのお鍋が頭をよぎりました。なので今回は、ケニアのお鍋のことと写真をちょっとご紹介します。

 

特に長く火にかけないといけないような調理(豆を煮るなど)や、強い火力で準備したいウガリ(ケニアの主食:トウモロコシの粉を熱湯に入れ、火にかけ練ったもの)などには、炭が使われます。そうするとキャンプのときの飯盒みたいに、お鍋のまわりはススで黒くなります。ウガリなんかは、内側におこげができますので、水にしばらくつけておいてふやかしてから洗わないといけません。そんなお鍋には、スチールウールを使ってピッカピカにします。ケニアの伝統的には、キッチンは女性が出入りする場所で、友人宅などで台所の様子をいくつか見てきましたが、焦げがてきとうに残ったようなお鍋を見た記憶がありません。

 

ケニアでは水は貴重ですから、洗濯同様、無駄のないように水を使います。ジャブジャブ水を使えないという制限があるなかでも、よごれをきれいにする現地の女性たちはすごいと思います。また、お鍋は食事を作る大切な道具のひとつですから、普段からきれいに、そして大切に使おうという気持ちの表れが、ピカピカのお鍋にも表れているのかもしれないですね。

 

ピカピカのお鍋とこの8月の終戦の時期も重なり、水も身の回りのモノも、ケニアに見習って、大切に使っていきたいと思います。そして、世界の平和を祈ります。