こんにちは、ひさこです。
日本の夏の暑さが、年々厳しさを増しています。どうしても冷たい飲み物や食べ物がほしくなる季節です。「からだを冷やすのはよくない」とは言われていていますが、日本のレストランでは、氷が入った「お冷」が出てくるし、生ビールを注文するとグラスまでもがキンキンに冷やされて提供されます。これは日本の日常ですが、ケニアのレストランでは、無料のお水があるとしたら、常温ですし(お客様にまずお冷を提供するシステムはない)、ビールも冷やしたものか、常温のものを選ぶことができます。ある意味、飲み物の温度に関して、ケニアは選択の自由がありますね。若い人は、冷たい物にも抵抗がないようですが、ある程度の年齢の方たちは、冷たいものがない環境で育ち、積極的に食べたり飲んだりしません。電気のある都市部では、冷蔵庫を持っている家庭も徐々に増えていますが、地方や農村部では、電気が来ていないところも多いのが現状です。
20年くらい前に、ビクトリア湖近くのキスム(内陸のかなり暑い町)で、あるご家庭にご招待されたときのこと。のどがカラカラになっておじゃますると、ちょうどよく冷たいお水がでてきました。どうやってこの水を冷やしたのか聞いてみると、「これに飲料用の水を入れているのよ」と、台所の隅っこにある茶色い壺を見せてくれました。土で作られたシンプルな壺です。水を入れ、少しずつ染み出る気化原理で水が冷やされるみたいです。あのとき、冷たい水がとてもありがたかったのを覚えています。
冷たい飲み物とは逆ですが、ケニアに住んでいた頃、現地食が食べられるナイロビの食堂で、地元の友人の真似をし、食後にお湯(あればライムをしぼって)を頼むようになりました。ライムの清涼感のおかげで、スッキリしますし、温かいものはからだにいいという思い込みも手伝って、食後のお湯が好きになりました。そんなケニア習慣のおかげ(せい?)か、これまでは抵抗なかった冷たいものが、ちょっと苦手になりました…。
梅雨の時期のジメジメ、晴れると猛暑になる日本の夏には、アイスティーが大人気です。「ケニア山の紅茶」で作った水出し紅茶は、さっぱり飲みやすく、こんな季節におすすめ。常温でも美味ですよ。そして、冷房で手や足先が冷えてしまったら、温かい紅茶でからだをいたわってください。ショウガやシナモンなどお好みのスパイスをいれて、スパイス・チャイもぜひ!