新型コロナウィルス

新型コロナウィルス

 

「ケニア山の紅茶」をご愛飲くださっている方々から、「ケニアは大丈夫ですか」、「紅茶生産者さんたちが感染しませんように」など、ご心配や温かいメッセージをいただいております。実際、ケニアでも新型コロナウィルスの感染が確認されています。4月6日時点で158名の感染が確認、6名が亡くなっています。集中治療のできるベッドや人工呼吸器の数が極端に少ない低開発国のケニアで、感染が広がると大変なことになります。

 

ケニアでは、3月下旬に貨物以外の国際線発着の中止、その後、夜間外出禁止令の発布、都市間の移動制限など、感染拡大をくい止めようと必死です。夜間外出禁止令(午後7時から翌朝5時まで)については、たとえば、都心で夕方5時まで働き、バスやマタトゥで郊外の家に帰るような人たちにとっては、厳しい命令です。バスやマタトゥも、Social Distancingをとるため、半分の定員で走っていて、待ち時間がいつもより長い、乗りたいバスに乗れないなどが起きています。そんな状況で、仕事の時間を短縮するなど何かしないと、郊外に住む人たちや公共機関利用者たちは、午後7時には帰れません。夜間外出禁止令を出すのはいいのですが、そういった配慮がないと困ります…。

 

明日からキリスト教のイースター(祝日)があり、月曜まで長い週末になります。クリスマス同様、都会にいる人たちは、田舎に帰りたいところですが、田舎にウィルス感染が広まったら多くの犠牲者を出してしまいます。地方の病院でコロナ感染者の治療は、ほぼできないと思われます。これは東京も一緒で、「東京脱出」などと、地方に行く人も出てきているとか報道を耳にしますが、やってはいけないことです。

 

欧米などで行われている都市封鎖は効果があるようですが、ケニアでやるとなると、今度は個人の零細ビジネスや路上で商売をするような人たちが、日々のお金を稼げなくなります。またその人たちから、日々の食料・食材を買っているような人たちが食べられなくなってしまいます。ウィルス感染ではなく、食べられずに死んでしまうケース=餓死が増えてしまう、なんてことも否定できません。とにかくアフリカのような低開発国での感染が拡大しないでほしい。ケニアを見守るしかできませんが、人々の理解と努力を信じています。