こんにちは、ひさこです。今年の梅雨、関東は肌寒く太陽が出てこない日が多かったので、洗濯物がなかなか乾かず、「部屋干し臭」が衣類に発生、けっこう苦労させられました。そんな梅雨が明け、お天気が続いて大変ですが、少なくともお洗濯ものがしっかり乾いてくれて感謝です。
洗濯は、日本だと洗濯機がやってくれるので、とても助かります。ケニアでは、手洗いが主流。以前、祖母にケニアでの洗濯の写真を見せたら「日本でも、ちょっと前までは手で洗濯ものを洗っていたのよ」と言われ、洗濯機が比較的新しい道具だということを気づかされました。こちらでは、服は人に頼んで洗ってもらうこともできます。
たらいに水、洗剤を入れ、泡立てて、汚れた服を洗濯します。固形の石鹸と粉のタイプの両方を使って洗います。家庭科の実習で、服の洗い方なんかもあると聞いたこともあり、どこが汚れているかを心得ています。汚れた袖口や襟だけでなく、気になる所をしっかりと洗ってくれますし、アイロンもかけてくれるので、仕上がりがキレイ(余談ですが、ケニアの地方で、炭を入れるタイプのアイロンが使われているのを見たことがあります。現役で活躍しているので、感動しました!)。
外の水場や洗濯場みたいな広場では、女性たちがせっせと洗濯をしている姿が見られます。地方や土地に余裕があるようなところでは、水のある野外(水場)で洗濯します。低木のしげみの上に服を乗せて乾かしたりもします。大変な作業ではありますが、肌寒い季節ではない限り、おしゃべりや鼻歌しながらの洗濯は楽しそうにも見えます。
蛇口をひねれば水が出てくる日本とは違い、ケニアの人口の80%が住む田舎では、水汲みは女性の大変な仕事のひとつです。20リットル入るプラスチックの容器(20kg)を持って、ふつう1km以上(時には2~3kmも)離れた水場、ため池みたいなものへ行きます。家族で使うには20リットルでは足りませんから、水汲みは4~5回になりますし、13歳以上の子どもがいれば、女の子が水汲み担当です。20kgの重さの容器を、頭の上に載せて運びます(部族によって違います)。こうして運んできた水を、家族みんなで大切に使います。水汲みがどれだけ重労働で、水が貴重かをわかっていただけると思います。手を使って洗濯している女性たちが楽しそうに見えるのは、そんな貴重な水にたっぷり接することができる喜びがあるからかもしれません。
ちなみに丸川さんが住んでいるRuai(ルアイ。ナイロビから30km離れた新興住宅地)でも、水が来ていません。ナイロビ郊外の水事情も別の機会でお伝えしようと思います。