こんにちは、ひさこです。今回はケニア人の言語能力についてです。
ケニアではスワヒリ語が国語、英語が公用語です。小学校からこの2言語を学びます。これ以外に両親の部族のことばを含めたら、2つ3つの言語を話せるのは、ケニア人にとってはふつうです。
ケニア人の会話を聞いていると、家族間で部族のことばを話していたかと思うと、かかってきた電話に英語で応えたり、スワヒリ語の会話の途中で英単語が入り混じったりと、3言語を織り交ぜながら会話が進んでいくなんてこともよくあります。こういう環境で育つと、言葉のシフトチェンジがスムーズにできる能力が磨かれるのだと思います。日本で「ネイティブ並みのバイリンガル」なんかが、もてはやされるようなら、ケニア人は相当もてはやされてもおかしくありませんね。
ヨーロッパからのツーリストに人気の、ケニアの海岸沿いのリゾート地(モンバサなど)では、英語以外の言葉をたくみに操るガイドも多くいます。イタリア語、フランス語、ドイツ語、スペイン語など…。目をつぶって聞いているとその国の人が話しているかと思えるほど流暢に話せるケニア人がいます。
英語力を生かし、中東に出稼ぎに行くケニア人も多いようです。エミレーツのドバイ空港では、免税店やレストラン、保安検査所などでケニア人を見かけます。フィリピンの方たちが英語を生かして海外で働くのと同じように、ケニアの人たちも働いています。
ケニアのいいところは、公用語として英語を話しているけれど、私のように未熟な英語を話しても「聞こう」という姿勢をみせてくれ、こちらの間違いを指摘したり、わからないようなスピードで話してきたりはしません。ケニア人自身も「英語は自分たちのオリジナルの言葉ではないから~」と、ミスを気にするほど細かいことを言ってきません。日本語訛りも含め、英語系のいろいろな訛りがあっても、ちゃんと聞き取れるようで、ヒアリングの能力も相当高いと思われます。なんだかまた、ケニア人を褒める話になってしまいましたが、2~3言語を当たり前に話してしまう彼らは、やっぱりスゴイと思います。