ケニアのどんな小さな町にも、床屋とヘアーサロンがあり、男女ともきちんと髪形を整えます。ヘアースタイルをはじめ、身だしなみを整えるのはケニアに限らず、世界中どこでも同じで、人々の関心事なのだと思います。そしてアフリカ、ケニアの女性は特におしゃれな気がします。
今回は、美容師さんがおうちまで来て、サービスしてくれる現場に立ち会わせていただきました。ウィーブと呼ばれるつけ毛(人工の毛)で「PATRA」というスタイルに仕上げてくれるように、クライアント女性がお願いしました。
まずは洗髪。そしてドライヤーで乾かします。それを女子学生がするようなラインを、地毛だけで、編み込みながら作っていきます。前髪の部分は、とても細いふたつ編み(みつ編みでなく、細い2本の毛の束をくるくると巻き付けます)。
パッケージからウィーブを取り出し、U字に曲げた少し大きめの針に黒い糸を通し、ウィーブをラインに縫い(くくり?)つけていきます。下から上に、上がっていきます。こんなふうに最初から、ウィーブのつけかたを見たことがなかったので、なるほど、こういうふうになっていたのか、と女性たちがヘアースタイルついやす時間と情熱に、改めて感動しました。地毛に長い髪を編み込んでいくエクステンションもそうですが、2~3時間、長い時は6~7時間は座ったままでだそうで、あこがれのヘアースタイルを手に入れたい女性たちのパッションに脱帽です。
ネットの普及で、さまざまなヘアースタイルが閲覧できるようになり、バリエーションも昔に比べたら増えたそうです。「次はこういう髪形にしたい!」とか、髪形を変える楽しみがいつもあるんだろうと思います。ケニアの髪事情、どんどん進化しクリエイティブになっています。だいたいみんな、頭の形もよいし、ハデなスタイル似合うから、美容師さんもお客さんも、髪形を変化させるのが楽しくてしょうがないんでしょうね。あとは、ヘアースタイルを作ってもらいながらの、とめどもないおしゃべりも、楽しいのでしょうね。
一旦このスタイルが決まると、2~3週間はこのままだそうで、毎日頭を洗うのに慣れている私たちは、ぜったいに無理だな~と思ってしまいます。が、こちらの女性はがまん強いし、ケニアは湿気が少ないから、気にならないのかもしれないです。少し引っ張られて痛い地肌をポンポンをたたいている女性を、たまに見かけます。普段のお手入れは、地肌が乾燥しないよう、トリートメントを塗っているようです。
街中のサロンや海辺のリゾートで、私たちのような毛質でも編み込みや細い三つ編みをやってくれるところもありますので、気になるかたは、ぜひやってみてください!