4軒目は、ムウィティ氏の茶畑におじゃましました。到着してからしばらく姿が見えず、どこ行っちゃったのかしらと心配していると、ムウィティ氏が現れました。このところの乾燥で畑がカラカラ、作物に与える水の工面をしていたそうです。紅茶畑は根が深く、山の伏流水があるので、問題はないそうです。
さて、こちらの茶畑は1974年にムウィティ氏のお父さまが始め、いまは彼が引き継いでいるそうです。平均より大きめの茶畑のサイズなので、3人雇って茶摘みをしていると話してくださいました。
おうちの周りをみせていただくと、プラスチックごみと有機ごみをわけて捨てている所がありました。ゴミの分別が、このあたりでも進んでいる様子がうかがえます。エコ&スマート・ファーマーをめざすセミナーでは、紅茶栽培とそれに関する支出入や記録方法のほか、ビジネスやコミュニケーション・スキル、環境問題などを多岐にわたって学ぶことができるそうです。石鹸づくりの時間ような「お楽しみ系」のクラスもあり、みんな楽しみながら勉強するんだとか。こういった農村地帯でも、バイイング・センター(茶葉集荷場)や実際の畑を学習の場として活用、新しい知識を得る機会が増え、ケニアの紅茶農家さんたちが着実に成長していると感じました。