アッサラームラアイクム!
ケニアでは6月7日、イスラム教のラマダンが始まりました。ケニアの新聞にはこの間、各地の日の出と日の入り時間の記事が載りますので、イスラム教の人たちは、それに合わせて断食をします。約1か月間、日の出ている間の断食を通して、神の恵みに感謝し、飢えた貧しい人への共感を育むなどの意味があるといわれています。
ケニアのイスラム教徒人口は、約10%。アラブとの交易が盛んだったモンバサなどの海岸地方は、イスラム教徒の割合が高く、イスラム帽をかぶった男性や頭を布で覆った女性が多く見られます。
「ケニア山の紅茶」の産地・メルーにもモスクがあります。いつも泊まるホテルの裏にモスクがあるようで、早朝はスピーカーから流れるアザーン(礼拝時間のお知らせ)で目が覚めます…。
昔の話ですが、ラマダンの最中にモンバサ周辺を旅していた時、昼間に食堂が開いていなくて、営業しているお店を探すのに苦労した思い出があります。いまは、現代的なモールなどもあるので「食べ物にありつけない」ということは避けられますので、ご安心を。
ケニアのカレンダーは、歴史の記念日やキリスト教のクリスマスがお休みのほか、このラマダン明けのお祭り(イドゥル・フィトゥリ)が祝日。異なる宗教や人種を認め合う多様性がケニアの魅力の一つです。