メルーの町からGithongo製茶工場までは、これまでずっとEarth Road(舗装されていない土の道路)でした。雨の降らない乾燥した季節には、砂ぼこりがひどく、雨の多い季節はスリップして危険、という状況でした。
ナイロビ本部・代表の丸川が、Githongo製茶工場から買い付けを始めた1992年頃から「もうすぐこの道は舗装される」と製茶工場スタッフや農家代表のチェアマンが話していたそうです。が、100回以上訪ねても、状況は変わらないまま2010年も過ぎていきました…。
ナイロビからメルーの町に着いて、工場の車がお迎えに来てくれるときは、ラッキーなのですが、たまたま車が出払ってしまい、自力で(マタトゥに乗って)行かなければいけないときは、ちょっと気合を入れないといけません。時刻表のない=定員になり次第出発のマタトゥに乗り、待つ。定員「以上」になったら出発します。ギュウギュウ状態でのデコボコ&砂ぼこり道の移動は、「ここはアフリカ」というのを実感できます!途中下車と別の乗客を拾いながら、9kmの道のりを20分ほどかけて山を上がっていき、Y字のところで下車。そこから徒歩で工場に向かいます。
この3枚の写真はY字の分岐点と、そこから工場へ行く途中の道(2009年と2015年)の写真です。天気と角度が違うので、まったく違うところに見えると思いますが、同じルートです。この道が舗装されたのは2011年。製茶工場に茶葉を供給しているこの地域の農家の方たちが、毎月少しずつお金をだして作られた道路です。おかげさまで、これまでの旅がうそのように快適になりました!20年越しの夢が現実となり、道がスムーズになったせい(?)で、スピードの出しすぎによる事故が増えたとも聞きます。山のカーブも多い道なので、地元のみなさんには気をつけて運転してほしいです。
製茶工場から各Buying Center(茶葉集荷場)への道は、相変わらずEarth Roadなので、農家やBuying Centerにおじゃまするときは、まだまだ「This is Africa!」の道を体感できます。以前に、ボコボコの道をガタガタと走っているときに、「これぞアフリカン・マッサージ」と誰かが笑って言っていたのを思い出しました。冗談が大好きなケニアの人たち。皮肉なことを表現するときも、いつもユーモアと笑顔があります。そんなわけで、アフリカン・マッサージを体感したい方は、ぜひケニアの地方にいらしてください!!Karibu Kenya!!