<ひさこからの手紙・第4号>
2月17日・メルーへの道
今回のメルー・ギドンゴへの訪問は、スケジュールの都合上、丸川さんやナイロビ本部のマネージャー・ムンガイとは一緒ではなく、私単独で行くことになりました。
こういうときは、町の「Tea
Room」と呼ばれる下町エリアから、メルー行きの「ニッサン」が出ていますので、それを使います。こちらの公共私営交通機関です。「ニッサン」と呼ばれる車で行くのですが、ステーションワゴン型の車のことをいいます。乗客の数が14人のものと、10人、7人のタイプがあります。それ以外は大型のバスで、安いけど時間がかかります。
私はUnique
Shuttleで行きました。10人乗りで、スペースがきつくなく、寄り道もしないし、何度も使ったことがあるので、使い勝手がわかっている分、安心。といっても、運転手によっては、運転中の通話をしたり、無茶な運転をする人もいるので、ヒヤヒヤすることもしばしば。ケニアで一番気をつけなければならないことの一つは、道路上の事故ですから…。
「ニッサン」に時刻表はなく、満席になり次第出発。これに時間がかかると、目的地到着まで余分な時間を費やさないといけませんが、朝早く行けば、だいたいOKです。ダウンタウン・エリアなので写真撮影は恐ろしくてできません。が、車に乗り込んでから、1枚素早く撮りました!とにかくごちゃごちゃしているところです。ところ狭しと車があるのが見えると思います。下町エリアがこんな感じなので、ナイロビを出るのにけっこう時間がかかります。町を脱出すれば、中国が作ってくれた「スーパー・ハイウェイ(3車線)」がMakuyuという地域までつながっているので、早いです。といっても1時間はかかるかな…。
その先は片側一車線。ローリーなどのろのろの車がいると、追い抜きをかけるので、これがまた、ヒヤヒヤ。ドライバーは慣れたもので、じゃんじゃんやります。Makuyuの先は比較的乾燥地帯ですが、途中Tana Riverという川があり、魚を売っているスタンドもあります。マンゴースタンドも一緒にあります。
Mt.
Kenyaをぐるっと一周する道路の分岐点Makutanoを右折れして、Mweaを通過。こちらは日本の支援で灌漑をしたという、ケニアで大きな米作地域。写真を車内から撮ってみました。去年8月にここを通ったときに、あきこが感動してたくさんシャッターを押していました。私はもう見慣れた風景になっていたけど、新鮮な気持ちでケニアに来るとやっぱりきれいな風景です。
しばらく行くとEmbu。ここは丘が多い町。Runyenjeは相変わらず発展せず…。Chukaは人口が意外と多いようで、人が町に出てきています。ChogoriaはMt.
Kenyaの登山を終えた人たちが通る町。ヤムイモ焼きが売っているNkubu…。赤道を越して、やっとMeruの町に到着。約250kmの距離を合計4時間ほどかけて旅しました。
ギドンゴ製茶工場の工場長に電話すると、町に工場の車がいるはずだから、ということで連絡を取って乗せてもらって工場に到着。以前、町から工場への道は、舗装されてなかったので大変でしたが、いまはすばらいです。すいすい行けちゃいます。
工場に着いてからは、できたての紅茶&しぼりたて牛乳のチャイをいただき、茶葉を収集し工場に持ってくるローリーの後をついて、Buying Center(茶葉集荷所)におじゃましました。
以前にも行ったことのあるBuying Centerでしたが、増築している様子や、交友会と工場の合作のポスター(農薬不使用の再度のお願い)が貼ってあるのを確認したり、行くたびに新しい発見があります。
別のBuying Centerではデジタル計量をしている様子を撮らせていただきました。これで、正確な重さが測れ、お百姓さんも安心です。データもサーバーに直接飛ぶので、転記ミスなどもありません。赤道直下、標高2000m付近でも、アナログからデジタルへ。5500人の農家の方がその恩恵をうけています。
次回は小農家訪問の報告をします。