日本ケニア交友会とは

紅茶買い付けのあゆみ 

1970年代後半、ケニアを訪れた当会代表・丸川正人は、おみやげとして買ったケニア産紅茶の評判がよかったことをヒントに、卸問屋から20~30kgの紅茶を購入、郵便小包で日本に送り始めました。紅茶の評判が高まったため、ケニア人に紹介された紅茶輸出会社から紅茶200~300kgを購入し、250gに詰めなおし、バラ積み船便で日本に送り、出身地である神戸の共同購入グループに納められるようになりました。1988年、日本からの紅茶視察団がケニアを訪れた際、JETRO(日本貿易振興会)のナイロビ事務所が、ケニア紅茶の唯一の日本人ティーバイヤー・丸川を、ガイド兼通訳として抜擢。ケニア国内にある紅茶産地視察に同行しました。これをきっかけに、後に説明するKTDAとも親しくなり、規制がありなかなか行くことができなかったKTDA傘下の製茶工場にも行けるようになりました。また日本の紅茶会社との関係もでき、KTDAを通して、念願の工場からトン単位(約2.5t)での買い付けが始まりました。  

 

KTDAとGithongo(ギドンゴ)製茶工場について 

Kenya Tea Development Authority=KTDA(ケニア紅茶開発局)は、ケニアがイギリスから独立した際に、それまでは自由に出来なかった紅茶栽培を、一般の小規模アフリカ人農家にも奨励するために設立された国営の紅茶輸出組織で(2000年に民営化。名前をKenya Tea Development Agencyにリニューアル)、ここを通して1989年より紅茶購入をできるようになりました。ナイロビにあるKTDA本部に毎日通い、紅茶のこと学び、知識や人脈を広げていきました。KTDA傘下の37工場(当時)のほとんどをたずね、美味しくて良質な紅茶を生産する、Githongo Tea Factory(ギドンゴ製茶工場)にたどりつくことができました。 当会が1992年より継続して紅茶を買い付けているギドンゴ製茶工場は、KTDAの傘下にあり、技術的なサポートを受けながら工場を経営している「株式会社」です。製茶工場の株主は、茶葉を工場に供給する地元の約5500名の小規模農家です(製茶工場は、生産者農家全員で所有されています)。形式は「株式会社」でも、実態は、生産者の利益と福祉を考える生産者協同組合といえます。ちなみに、ここの生産者農家が所有する茶畑の平均的なサイズは、20アール(100m×20mほど)と小規模です。 

 

日本ケニア交友会のはじまりと活動

紅茶購買に関わる事務手続き、また支援活動を本格的に行うため、現地のケニア人を雇い、日本ケニア交友会(法人)をナイロビで立ち上げました。紅茶生産者代表や工場関係者との話し合い、生産工程の確認などのために定期的にギドンゴ製茶工場を訪ねています。

紅茶買い付けが軌道に乗った1990年代半ば、紅茶産地以外のもっと貧しい地域に対し、本格的に支援活動(奨学金、教科書、給食支給など)を開始。継続的な紅茶の購入を幹に、「共同体発展の第一の基礎は、教育である」という信念に基づいて、支援活動を行ってきました。

紅茶産地への支援活動は、茶葉収穫地域の公立小学校に対する寄付や、優秀にもかかわらず、貧困のため、高校へ進めない生徒たちに対し、奨学金の支給を行っています。詳しくは支援活動をご参照ください。

 

 

ケニアに本部をおき、地元に根を張った活動を続け、日本とケニアを結んでいます。

 

日本ケニア交友会 本部・ケニア共和国・ナイロビ

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Ruai, Kangundo Road,

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