『ケニア山の紅茶』とは?
ケニア山北東山麓、メルー県ギドンゴ地区に住むメルー族の約5,500戸の、小規模生産者が摘んだ茶葉から、生産者全員で所有する工場で、特別に生産された紅茶です。日本ケニア交友会が中間業者をとおさず、直接日本に輸入し、販売しています(国際産直です)。一般的に日本で飲まれている紅茶のイメージとは違い、コク、旨み、ボディーが特徴で、ミルクティーやスパイスティーにぴったりです。もちろんストレートでも、おたのしみいただけます。また、お茶だしパックを使えば、簡単に色のきれいな『水出し紅茶』も作れますので、暑い季節もアイスティーでたっぷりいただけます。
メルー県ギドンゴ地区って、どんなところ?
アフリカ大陸で2番目に高いケニア山北東のふもと、標高1500~2500mの赤道直下に位置しています。大雨期と小雨期があり、年間平均降雨量は約1,500mm。年間平均気温は17℃で、湿気が少なく、朝晩は冷え込み、昼間は太陽がふりそそぐ高原地帯です。緩やかな起伏と傾斜があり、茶木の成育に適している水はけのよい土壌は、ケニア山の火山灰土と、アフリカ大陸特有の赤土から構成されています。
どんな人たちが紅茶を作っているの?
この地域の紅茶生産者のほとんどは、メルー族。高原地帯の農業中心の生活を営んでおり、紅茶をはじめ、 農作物を売ることで現金収入を得ています。 生産者農家の所有する茶畑の平均面積は、20アール(2000㎡)と小規模です。月曜から土曜、朝から日が暮れるまで、茶葉を摘んでいます。
摘んだ茶葉は、カゴに入れられ、生産者自身が歩いてBuying
Center(茶葉集荷場)に持ち込みます。摘んだ茶葉の重量が登録され、お百姓さんの収入になります。集荷された茶葉は、生産者全員が所有する工場にトラックで運ばれ、製茶過程に入ります。また、集荷された茶葉を製茶する工場は、形式は「株式会社」ですが、紅茶生産者農家全員で所有しています(生産者全員が株主)。実態は、生産者の利益と福祉を考える生産者共同組合です。
生産者とつながっている紅茶
当会はケニア共和国・ナイロビに本部をおき、定期的に産地を訪ねて、農薬を使用しないで紅茶を育ててもらうように、生産者農家にお願いしています。常に新鮮で良質な紅茶をお客様にお届けできるよう、品質をチェック、ティスティングして、紅茶を選んでいます。生産者農家へプレミア(上乗せ)を支払うことで、オークションに出回る前の、
いちばんおいしい紅茶を買い付けることができます。1992年よりこのギドンゴ製茶工場から買い続け、茶葉収穫地域の公立小学校への寄付も行ってきましたので、生産者と当会の間には、長くて強い信頼関係があります。安心しておいしい紅茶を楽しんでいただきながら、茶葉収穫地域の小規模農家を支援することができます。
農薬を使わないで育てた紅茶
『ケニア山の紅茶』の原料である茶葉は、農薬を使わないで育てられた茶木から摘み取られています。当会が生産者農家/工場関係者と一緒に農薬不使用の施行に関するシステムを作り、そのシステムのもと、茶畑の管理、生産がされています。茶葉を摘んだ日、製茶工程、ケニア・モンバサ出港から日本・神戸入港まで、茶畑からすべてをトレースすることができます(国際産直です)。
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環境にもやさしい紅茶
機械で茶葉を刈る茶畑と違い、あぜ道以外、隙間なく茶木が密に植えられています。茶木がしっかりと根を張っていますので、茶畑が土壌流出防止に役立っています。『ケニア山の紅茶』を飲むことは、ケニアの環境保全にもつながっています。
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