④給食援助プログラム

 

1999年の大旱魃の際、大打撃を受けたダラグア地区では、たくさんの子供たちは学校を中退せざるをえなくなりました。深刻な状況を緩和するため、被害の非常に大きかった地区で、最終的に9校・約2,500名の子供たちに対して、事態が落ち着くまでの約8ヶ月間給食を支給しました。当会は、乾燥させたトウモロコシ90kg入りのバッグを一人当たり200g計算で小学校に供給し、学校ではそのトウモロコシを生徒のお母さんたちが200?のドラム缶で煮て、給食にしました。豆は入っていませんが、キクユ族の主食であるギデリです。計算すると、1日に500kgのトウモロコシを供給していたことになります。実際には、一週間ごとに各小学校がロバに引かせた荷車で、90kg入りバッグを生徒数にあわせたバッグ数だけ取りに来ていました。私はトラックで、穀物公社から買い付けたバッグを数十バッグ単位で、私の穀物小屋へ毎週運び込んでいました。すべての子供が飢えていたわけではないのですが、中には1日中でこの給食しか食べていなかった子もいたようです。一家族が飢えないためには、このトウモロコシのバッグ90kgを毎月買えればいいのですが、また、90kgの1バッグは2500円くらいしかしないのですが、その2500円の現金収入が1ヶ月にない家族がいくつもあるのです。多分、小学校に子供を持つ家庭の半分近くが、この地域ではそうなのです。今回の2007年から2009年10月にかけての大旱魃の末期には、全国的に政府が給食を行いました。