お月見とおさかな

こんにちは、ひさこです。

9月20日ナイロビにいた私は、その日が「中秋の名月&満月」だということで、ケニアでのお月見を楽しみにしていました。例年なら9月は、寒いシーズンが終わり、晴れの日が増えてだんだん暑くなるのですが、今回は曇りが多く、とにかく肌寒かった。残念ながら、その日も曇り空。夜もやっぱり曇りで、満月は見ることができませんでした。

 

後日、ケニア人の友人宅にお魚ランチに招かれた際、お月見のような習慣がケニアであるのか聞いてみました。答えはナシ。それなら満月の中には、何が見えるか聞いたところ、「???…月は月よ!」という答えが…。「いや、そんなことないでしょ。何か影が見えるでしょ?」としつこく聞いてみたら、彼女は「月のドライバー」が見えると言っていました。個人的な見え方なのだと思いますが、月を運転する人が満月の中にいるなんて、ちょっとかわいいなと思いました。それと、月の形(満月、半月、三日月)で、何か言い伝えとか、信じられていることはないか聞いたら、こちらも特にないようでした。相変わらず「月は月よ!」と笑っていましたが、別の友人が「湖の漁師たちは、月の明かりでオメーナ漁をすると聞いたような…。月明かりにオメーナが水面に上がってくるとか…」と話してくれました。まぁ、彼女たちもナイロビ育ちなので、詳しくはわからずじまいでしたが(彼女たちはビクトリア湖周辺に多く住むルオ族)。

 

さて、この日のランチには、彼女たちが自信をもって料理してくれた、オメーナ(ビクトリア湖で獲れる小さな魚。おやつ用の煮干しみたいなもの)と、ナイルパーチ(大型で肉食の淡水魚。白身魚)をいただきました。どちらもとれたてを湖のそばで下処理、新鮮なうちにナイロビ(キベラ)に運ばれて来たものを当日の朝買ったそう。ミルクベースのスープで煮込まれたナイルパーチの身は、かなりぷりぷりで、初めていただく最高のおいしさでした。美味しさに感動しつつ、実はナイルパーチは外来種で、ビクトリア湖の環境を破壊、在来の魚や生態系に悪影響があるとい言われています。そんな背景を思いながらも、なかなか食べるチャンスがありませんので、心していただきました…。

 

というわけで、ケニアでのお月見情報がほぼゼロでしたが、時差はあっても同じ地球上で、同じ月を眺められるって、地球は大きいけど、ひとつなんだなと改めて感動した次第です…単純~。