電話で送って

こんにちは、ひさこです。

「梅雨といえば、アジサイ。6月はビワ」なんて話をしていたのが6月の終わりでした。7月半ばに関東は梅雨が明け、すぐに真夏やってきました。朝から照りつける強い日差しが、まるでケニアの暑い時期(12月~2月)の海岸沿いにいるような、いないような…。とにかくアツいですね!

 

ちょうどケニアは一年でいちばん寒いシーズン、日本と真逆の季節です。こちらの夏が年々酷暑になっていくように、ケニアの寒さは一段と厳しくなっている、という話も聞きます。世界中あちこちで、異常気象なのでしょうか。

 

ケニアの友人とメッセージをやりとりしますが、会話の始まりは、もっぱらコロナだとか季節の話題。「東京は毎日すごく暑いよ」と言うと「ナイロビはとても寒い。そちらの太陽の暑さをこちらに送って(Kuna baraidi sana hapa. Nisambazie joto)」(まるでケニアの電子送金システム(Mpesa)を使って暑さを「送って」=スワヒリ語で「sambazaして」)と、ジョークまじりのあいさつが返ってきます。個人的にこの「電話で送って(nisambazie)」というくだりが、けっこう好きで、何かおいしいもの(例えばニャマチョマ=ヤギ肉の炭火焼肉)を食べた、という話になったら、私もケニア式に「電話で送って」と「私もその場にいたかったわ~」という隠れたメッセージを送ります。こういったジョーク交じりの会話を聞くと「さすがケニアン。コミュニケーション力が高いわ~」と感心してしまうのです。

 

もうすぐ始まるオリンピック。ウガンダ選手の失踪事件や、ケニアのバレーボールチームが久留米で練習しているニュースを見聞きすると、日本にいながらいつもよりアフリカが身近に感じられてきます。こんな超暑い東京で、とても大変な状況ですが、オリンピックに人生懸けてきたケニアのアスリートたちが、活躍することを祈っています。