国際女性デー

こんにちは。ヒサコです。

今日3月8日の「国際女性デー」。ざっくり言うと、世界中で女性の活躍をもっと促進しようと呼びかける日です。そして、女性にミモザを贈り、日ごろの感謝の気持ちを伝えようという「ミモザの日」でもあるそうです。

 

ケニアは前に何度かご紹介したように、農家さんたちの茶畑では、女性の経済的自立を促すため、茶の樹を所有することを奨励しており、実際、多くの女性がこの恩恵を受けています。発展途上国・ケニアの、しかも農村地帯で、女性が茶の樹を所有できるということが、どんなに進歩的なことなのか、改めてケニア&ケニアの紅茶はすごいと感心せずにはいられません。そして、茶畑のあるこのギドンゴ地域内に50近くある茶葉集荷場(バイイング・センター)の小委員会には、必ず女性が役員を務め、活躍しています。さらには、茶葉を供給する約5,500人の紅茶農家の代表役員を7人選ぶ際、少なくとも1人女性を選ぶというルールもあります。この女性の役員は、毎年8月開催の奨学生を集めたセミナーでも、スピーチをしてくれて、女子学生によいアドバイスをし、熱く語りかけてくれています。農村地域でも活躍する女性が、若い子特に女子学生たちに、いい影響を与えていると思います。

 

この2月半ばに、オンラインセミナーがあり、押上の一軒家カフェikkA・智恵さんと一緒に「ケニア山の紅茶」の魅力について、お話ししました。2年前、彼女を産地にご案内したとき、前述の女性が茶木を所有することに、かなり驚き、いまでもその衝撃をお店に来るお客さんに話しているそうです。例えば、日本で「田んぼは誰が所有するか」ということと比べるのです。それを考えると、ケニアでは女性の活躍する場所が、身近にあるのがわかると思います。

 

政治のほうは、とある世界ランキングで国会議員の女性の割合をみた場合、ケニアは23.20%で94位、日本は14.40%で153位だそうです。ちなみに世界第1位は、ルワンダです。この女性の国会議員の割合ランキングに、アフリカの国がけっこう上位に来ていました。優秀であれば、性別問わず活躍できるという社会なのでしょうね。日本は先進国」のように思っていましたが、角度を変えてよく見ると、けっこう遅れているんですね。

 

というわけで、この「国際女性デー」だけでなく、ふだんから「ケニア山の紅茶」を飲むことで、ケニアの小規模農家さんや女性たちを応援することにつながります。海の向こうの農家の女性たちを思いながら、すてきなティータイムをおすごしくださいね。