国際お茶の日のこと

こんにちは、ひさこです。

6月21日は「国際ヨガの日」だったとニュースで見た方は多いと思いますが、1か月以上前の5月21日は「International Tea Day」でした。この「国際お茶の日」は2005年からはじまり、2019年12月に国連によって制定されたようです。ほぼ毎日「今日は〇〇の日」と、消費を促すプロモーションの多い日本ですが、この「国際お茶の日」は、ほとんど取り上げられなかった気がします。国連の制定ということで、日本のように「もっと消費しましょう」だけではなく、お茶の文化に注目しながら「生産国(=発展途上国)とその生産者を取り巻く環境や問題に注目し、みんなで考え、取り組んでいきましょう」という意思表明を感じます。ケニアではどんな感じかなと、ネットで見てみると、農業大臣や紅茶関係団体のトップがお祝いのメッセージを載せているページにたどり着きました。

 

どのメッセージにも「ケニアは、世界トップクラスの紅茶生産・輸出国。外貨獲得の26%は紅茶の輸出で占められ、国の発展に大いに貢献しています」と書かれています。おさらいになりますが、ケニアの紅茶の60%以上は、小規模農家により生産されているのが特徴です。農家の軒数は600,000以上、紅茶産業に直接的・間接的にかかわる人の数は500万人以上です(2000年頃は300万人と言っていましたので、成長していることがわかります)。農村部での安定した収入をもたらしているのが、紅茶なのです。

 

KTDA(Kenya Tea Development Agency Co. Ltd.=ケニア紅茶開発社)も、簡潔なメッセージを載せていました。ざっくりですが、こんな感じです。

新型コロナウィルスの世界的大流行の中でも、ケニア政府は紅茶を「重要な品目」として位置づけて、生産現場ではこれまでどおりの活動(栽培、摘み取り、製茶、輸送、オークション、輸出)をしています。農家や製茶工場スタッフをはじめ、紅茶産業に携わるすべての人たちの安全を確保し、衛生対策に取り組みながら現場は努力し、日々動いているということを忘れないでください。「国際お茶の日」に際して、これからも、最高品質の紅茶をみなさまにお届けすることを保証いたします。ですから、みなさんも政府主導のコロナ対策を守ってください。Stay Homeしながら、あなたのお気に入りの1杯の紅茶を、どうぞゆったり楽しんでください。

 

生産現場に思いを馳せながら、紅茶をいただけるひとときは、本当にありがたい時間です。5月21日の「国際お茶の日」だけでなく「Anytime is Teatime ~いつでもティータイム~」をモットーに、これからも「ケニア山の紅茶」をたくさん飲んでくださいね!