ひさこからの手紙・第1号

アカシアの木
アカシアの木

 

 

2014年2月10日から25日まで、ひさこはケニアへ出張に行っております。

 

さて、無事にケニアに到着したひさこからみなさまへ、東京事務所あてに第一報が届きましたのでさっそくお伝えいたします。

 

 

ひさこからの手紙・第1号>

 

2月10日・出発

 

先週末に降った大雪の影響が心配で、成田空港には早めに到着しましたが、フライトは時間通りだったので、早々に空港にて時間を持て余すハメになりました…。

出発前に「道中でもしっかり営業して、現地の情報はホームページで報告しましょうね!」とあきこの優しい(?) 命令が下されたのは、言うまでもありません。しっかり心にとめて、ちゃんと出発前に(1件だけですが)ケニア紅茶の宣伝ができました。

 

はい!成田空港駅を出たところで、困っていたおばさまに声をかけ、バス乗り場の1階まで一緒に行く途中、ケニア紅茶の宣伝をして、名刺を渡しました!

こちらのおばさま、雪の影響で1日早めに成田に来たけど、ホテル行きのシャトルバス乗り場がわからなかったご様子。話をしていると「仕事で海外へ?」と聞いてくださったので、しっかり答え、おばさまが紅茶を飲むかを聞いたら…BINGO!!

以前Londonに住んでいたことがあり紅茶をご愛飲で、ミルクティ派とのこと。近い将来、ご注文が来たらうれしいです!

 

飛行機は、アラブ首長国連邦国営のエティハド航空、今回が初めてです。チケット価格がとーってもリーズナブルだったので決めました。これまで使っていたエミレーツやカタールと同じ感じで、日本の夜に出発。どんな空の旅になるかワクワクしながら、飛行機に乗り込みました。

私の席の隣には、ムズング(スワヒリ語で白人さん)で腕にタトゥーのある大きなおじさんがきつそうに座っていました…。シートとシートのスペースが、けっこうせまかったです…。成田からアブダビまでは12時間ちょっと。おとなりさんは最初から最後までお休みになられていて…いびきがうるさかった~~~!

 

アブダビには翌朝5時ぐらいに到着。4時間半の乗り継ぎがあります。できればシャワーしたいなーと、探したらトイレの横に、無料のシャワーが!私としては有料でタオル付ちょっとこぎれいなシャワーを想像していたのと、手拭いを忘れてしまったので、断念。待ち時間は、Duty Freeのお店でプラプラし、空港のWiFiを使ってネットしていました。アブダビの朝日をみました。きれいでした。

 

211日・ケニア到着

 

搭乗時間845分、ケニア行きの搭乗ゲートへ向かうと、人種が混ざってきました。

ケニア人は多くなかったけれど、スワヒリ語が聞こえてくるので、気持ちがケニア・モードになってきました。そして機内に乗り込み、私の席はケニア人女性のおとなり。しかし、別のお友達と席をまたいで大声でおしゃべり。食事が終わると席を立ち、向こうにいたお友達のとなりへお引越し。

代わりにケニア人の若いお兄ちゃんが越してきました。彼はサウジアラビアに出稼ぎに行っていて、今回は有給休暇でケニアに1か月ほどの滞在と話していました。

実は、中東への出稼ぎケニアンは結構多く、身近な人もドバイやドーハに出稼ぎに行っているので、事情を知りたくていろいろ質問しちゃいました。

彼の名前はヤック(ヤコブのイスラム名だそうです)、30歳くらいの好青年。サウジでの出稼ぎは2年目。乳製品などを扱う会社で働いているそうです。5時間立ちっぱなし、一日10時間、昼と夜のシフトで働いている、しんどいけど、家族のためにがんばっている…。

 

サウジにお手伝いさんとして出稼ぎに行った女性が、虐待を受けているニュースを以前聞いたことあるけど、男性はどうなのかと聞くと、それはないそうです。宗教の戒律が厳しい国なので、娯楽(クラブや酒場)とかはなく、休みの日は運動したり、ゆったりテレビを見たりしているそうです。

サウジといえば、砂漠のイメージ(すみません素人で…)なので「そもそも乳製品を作る牛がいるのか」と質問したら、乳牛はたくさんいて、牧草地に草を植えて、井戸を掘って灌漑して、放牧している。ブドウなども室内で栽培しているよ、なんて話していました。

彼の出身地、家族の住んでいるところ、貯めたお金で小さな土地を郊外に買った話、以前はマタトゥのタウト(車掌さん?)をしていたなんていう話もしてくれました。

ぶっちゃけ、どれくらい月に稼げるのか聞いたら、スキルのない職種だと3万円くらいだと言ってました。ケニアで仕事に就くのは難しいことなので、家族と離れてつらいけど、1歳になった娘のためにお金を稼ぐ、と話していました。娘ちゃんは彼(パパ)を知らないので「今回ケニアに帰っても、知らないお兄さんが来ているって感じで、最初はなついてくれないだろうな。慣れたころにサウジに戻らないといけない…」なんて、ちょっと悲しそうに話していました。

 

そんな人間模様を垣間見ながら、着陸態勢に入り、無事到着できました。去年8月に火事になったターミナルはそのまま。横にできた新しいターミナルで入国審査を終え、6か月ぶりのケニアにやってきました! もちろん丸川さんは、変わりなくお元気です。

 

1週間前くらいから、早めの雨期が始まったらしいです。これぞケニア!の青空と乾燥した空気ではなく、厚い雲と重い空気が立ち込めています。なので、今回のケニアでは雨模様の写真しか撮れないかもしれません。ネットワークも場所によってはよくないので、UPが難しいかもしれませんが、できるかぎりやってみますね!

 

ひさこより